宮城の南隣、福島県の新地町で東日本大震災での被災経験を広く伝承しようと活動している震災語り部の皆様が、新地町の漁師たちが実際に経験した津波の被災と、震災から考えさせられた大切なものを伝える紙芝居を製作し全国で上映しています。
今回、その紙芝居のDVDムービーをご紹介いただきました。
(こちらです↓)
このDVDは、広島県の支援いただいた皆様のご協力で製作されたものと聞いております。
地震によるもの、また地震由来でなくても津波被害は沿岸部の地域はありえます。
地震大国と言われる島国・日本では例外無く可能性があるのです。
津波が発生するとされた時、漁師の方々は船を沖に出すかどうか判断する条件はいろいろあります。地形、時間、規模など様々な条件で判断されると思いますが、その判断条件に家族の命があったか?地域の安全があったか?ということも問いかけているようにも思います。
今回起きた東日本大震災は、地震津波被害ということでは近代史の中で経験の無い規模でした。しかし、歴史をひもとくと今回の規模に近い津波災害は何度か起きていると考えられるようになりました。
そう、今の私たちが直接伝えられてきた伝承事ではわからない事実が過去にはあるということです。
その昔、起きてきた事象をしっかりと記録し広く伝える媒体が発達していなかったころの出来事も、その地域に残る歴史を丁寧に拾い上げてみると見えてくるものです。ただ、それも具体的な事実を目の当たりにしてみないとはっきりとしたイメージにはつながらないものです。
新地町の方々が製作した紙芝居は、写真や映像のような具象的記録とは違い、経験した人の記憶と感情が入っています。
誇張した表現もありますが、それだけに自然災害の危険性とより安全な備えとは?を考えさせられるものだと感じます。
ぜひ、この映像を多くの方に伝えたいと思います。
みなさま。ご協力をお願いします。
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